あともう少しだけ
一緒にいよう
楽しい思い出を
ひとつでも多く
残せるように
藍染めの
空につどいし
銀のかけらは
サンタのソリの
道しるべ
冴えわたる
凍てつく空に
凛として
鐘の音(ね)を聞く
金の星ひとつ
おのれを
誇示するように
白日の空に
輝く月よ
太陽にひれ伏すな
生まれては
還りゆく
そのくり返し
命は
まるで波のようだ
(2003年1月 いわき歌会 2席)