目をとじて耳をふさいで

目をとじると 見えてくるものがある

それは なつかしい色

耳をふさぐと 聞こえてくる歌がある

それは なつかしい響き

時に追われた やりきれない日常の中で

人は

大切なものを失いながら生きてゆく

目をとじてごらん

耳をふさいでごらん

なくしてしまったものに

もう一度 出会うために












































心に耳をかたむけて

あなたを愛してくれる人たちの

心に耳をかたむけて

聞こえてくるのは

心がかなでる やさしい音色

その響きに ふれたとき

あなたの心も やさしくなれる

あなたを愛してくれる人たちの

心に耳をかたむけて

あなたの心が 素直になれる












































波よ

波よ

私の心に 寄せてきて

忘れられない思い出を

そっときれいに 流してほしい

砂の上の 足あとのように

波よ

静かに海へ 帰るとき

あきらめきれない思いを

そっとつつんで 運んでほしい

深い深い 海の底へ

それでも涙がこぼれるときは

波よ

もう一度

私の心に 寄せてきて

そしてやさしく 歌ってほしい

はるかなる 海の響きの子守歌












































雪花(せっか)

空から 花が舞いおりる

白く冷たい

雪の花が 舞いおりる

地上にあるすべてのものを

つつみこむように

静かに はげしく

雪の花が 舞いおりる

喜びも悲しみも

まっ白に染めながら

雪の花が 舞いおりる

しんしんと

ただ しんしんと